柴田博仁

群馬大学情報学部教授
371-8510 群馬県前橋市荒牧町4-2 群馬大学情報学部 10号館403号室
Tel: 027-220-7436 (直通)
Email: h-shibata [a] gunma-u.ac.jp
　
※ 似顔絵は、ゼミ卒業生の小暮真緒さんのデザイン

研究テーマ

コンピュータを用いて人間の知的活動を支援することに興味があります。
読み書きを支援するメディアとして紙に着目し、ここ10年ほど紙と電子メディアの特徴や効果を比較・評価する研究を行ってきました。
現在はデジタル教科書の評価、読み書きを支援するICT環境の研究開発に取り組んでいます。

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担当講義

現在：「データサイエンス」「基礎情報処理演習」「インタラクションデザイン特論」
これまで：「情報基盤I」「コンピュータシステム」「情報セキュリティ」「画像処理演習」「アルゴリズムとデータ構造」

主な書籍

Shibata, H. and Omura, K.『Why digital displays cannot replace paper: The cognitive science of media for reading and writing』(Springer, 2020) [Springer], [Amazon]
柴田博仁・大村賢悟『ペーパーレス時代の紙の価値を知る: 読み書きメディアの認知科学』(産業能率大学出版部, 2018) [Amazon]

主な論文

柴田博仁, 大村賢悟, 土岐一貴, 藤木武史: 手書き力尺度の開発: 手書きの促進と文具のマーケティングでの活用を目指して. 日本印刷学会誌, 59 (1), 14-26 (2022). [J-STAGE]
※ 論文賞受賞
Shibata, H., Omura, K., and Qvarfordt, P.: Optimal orientation of text documents for reading and writing. Human-Computer Interaction, 35 (1), 70-102, Taylor Francis (2020). [Taylor & Francis Online]
※ 文書を聞き手の反対方向に傾けることにより、読み書きの効率が異なることを実験的に検証。
Shibata, H., Ichino, J., Tano, S., and Hashiyama, T.: Rhythm tap technique for cross-device interaction enabling uniform operation for various devices. IEICE Transactions on Information Systems, Vol.E102-D, No.12, pp.2515-2523 (2019). [J-STAGE]
※ 複数のデバイスを横断したリズミカルなタップにより、デバイス間でのデータのやり取りを可能にする方式を提案。
X. Xu and H. Shibata: Multimodal interface for drawing diagrams that does not interfere with natural talking and drawing. IEICE Transactions on Electronics, E102-C (5), pp.408-415 (2019). [J-STAGE]
※ プレゼンしながらシステム構成図の作成を可能にするシステムの提案と開発。
Shibata, H., Takano, K., and Tano, S.: Text touching effects in active reading: The impact of the use of a touch-based tablet device. Proc. 15th IFIP TC.13 International Conference on Human-Computer Interaction (INTERACT 2015), LNCS, Vol.9296, pp.559-576, Springer (2015). [SpringerLink]
※ 人は文書内のテキストをなぞったりタップしながら読んでいること、これを制限すると読みのパフォーマンスが落ちることを実験的に検証。
Shibata, H. and Omura K.: Reducing the cost of window operations by docking windows, International Journal of Innovative Computing Information and Control, Vol.9, No.12, pp.4665-4679, (Dec. 2013). [Online PDF]
※ 複数のウィンドウをドッキングさせて、あたかも一つのウィンドウであるかのように操作できるマルチタスキング支援環境。

略歴

2021年4月、群馬大学情報学部教授
2020年10月、群馬大学社会情報学部教授
2003～2020年、富士ゼロックス株式会社研究技術開発本部 (最終職位は研究主幹)
2003年、東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了, 博士 (工学)
1994～2000年、富士ゼロックス株式会社研究本部
1994年、大阪大学大学院理学研究科数学専攻修士課程修了
1992年、金沢大学理学部数学科卒業

主な受賞

2023年、日本印刷学会論文賞
2020年、日本画像学会フェロー
2019年、日本画像学会技術研究賞
2017年、国際会議IDW/AD '16 Best Paper Award
2012年, 2017年、富士ゼロックス株式会社研究開発本部長賞
2011年、情報処理学会「インタラクション2011」インタラクティブ発表賞
2009年、人工知能学会全国大会優秀賞

主な社会活動

2024年、FM GUNMA審議委員会
2022年、前橋Book FES 2022実行委員会
2020年、人工知能学会第1回インダストリアルシンポジウム (SIAI2020) 実行副委員長
2019年、知能情報ファジィ学会特集「知的活動とユーザエクスペリエンス」ゲストエディタ
2017～2019年、人工知能学会理事 (企画担当)
2016～2017年、国際会議Interanational Display Workshops (IDW), User Experience and Cognitive Engineering (UXC) 代表幹事
2015～2021年、JBMIA 電子ペーパーコンソーシアム副委員長
2011年、人工知能学会特集「グリーンAI」ゲストエディタ

主な講演

2023年8月3日、生駒子ども読書会議, 基調講演『最適な道具で学ぼう！これからの読書を考えよう！』[YouTube]
2022年10月7日、第108回全国図書館大会 (日本図書館協会主催), 基調講演
2022年2月24日、学校法人山崎学園富士見中学校『紙の魅力を科学する: 読み書きは紙ですべきか、デジタルですべきか？』[YouTube]
2022年8月、第43回全国学校図書館研究大会 (全国学校図書館協議会主催), 記念講演
2021年11月26日、群馬大学社会情報学部大学院説明会プチセミナー『読み書きメディアの認知科学: 紙とデジタルの適切な使い分けを目指して』[YouTube]
2016年2月5日、印刷メディア総合イベント「page 2016」(日本印刷技術協会主催), 基調講演
2012年9月10日、International Conference on Digital Printing and Technologies (NIP), Society for Imaging Science and Technogoy (IS&T) 主催, 基調講演
2011年10月5日、International Conference on Digital Printing and Technologies (NIP), Society for Imaging Science and Technogoy (IS&T) 主催, 基調講演

その他

趣味は温泉、日本酒、歴史、読書
夢は前橋を「本のまち」に
守りたい世界は「美しい森」と「雨の音」

Members | 群馬大学柴田研究室 (HCI Lab)

柴田 博仁